<高校野球秋季岩手大会北奥地区:水沢第一5-2金ケ崎>◇2日◇第5代表決定戦◇北上市民江釣子野球場
岩手の北奥地区第5代表決定戦では、部員13人の水沢第一が5-2で金ケ崎を下し、17年秋以来の県大会進出を決めた。
少人数のハンディを補うため、複数ポジション制を敷く。今大会初先発の背番号5高橋陽誠投手(2年)が2失点完投。三塁、中堅もこなす男は大一番のマウンドにも「やってやろうと思っていた」と堂々の投球を披露した。
小学生の藤里スポーツ少年団では、U18ワールドカップ(W杯)に出場中の佐々木朗希投手(大船渡3年)から安打を放ったこともある。「当時から小学生とは思えないくらいすごかった。佐々木さんが活躍すればするほど、自分にとっても自信になるし、野球が楽しく思える」と大きな刺激を受けている。
チームワークも抜群だ。3年生が1人だったため、全員が今夏を経験した。大山龍輝主将(2年)は「今日もベンチからいい声が出ていた。学年に関係なく何でも言い合えるのが強み」と話す。自らは調理科に在籍し、将来はパティシエを目指す。県大会に向けては「自分たちには初めての経験。挑戦者のつもりで」と意気込んだ。
2回に先制2点適時打を放った千田良浩中堅手(2年)は捕手も兼任する。「盛岡大付とやってみたい。強いチームとやっていろいろなことを学びたい」と向上心にあふれている。伊藤善親監督(35)は「県大会では、守備でしっかりリズムを作って戦いたい。打撃もさらに強化したい」と、13人にさらなる成長を期待した。【野上伸悟】