U18佐々木、奥川がスーパーR3番勝負へ戦闘態勢

日本対パナマ 試合中、ブルペンで投球練習する佐々木(左)と奥川(撮影・横山健太)

<U18W杯:日本5-1パナマ>◇3日◇1次ラウンドB組◇機張・現代ドリームボールパーク(韓国)

【機張(キジャン・韓国)3日】日本の誇る高校生ダブルエースの待機が、ついに整った。U18W杯(韓国・機張)に出場中の大船渡・佐々木朗希投手(3年)と星稜・奥川恭伸投手(3年)が3日、ブルペンで共演した。

雨が降りしきるパナマ戦の試合序盤から、ともに捕手が座った状態で熱のこもった投球を繰り広げた。日本初の金メダルをかけたスーパーラウンド(5日)で、いよいよ世界デビューを果たす。

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壮観だった。韓国の山あいにある球場の狭いブルペンで、世代を代表する2人が隣り合って投げた。「一緒に投げるのは初めてです」と佐々木は言った。奥川の球筋に「やっぱりすごくいいボールを投げている」と見とれた。

2人の横を石川の大飛球が通り過ぎ、場外へ消えた。スーパーラウンド進出を飾る3ランを見届けても、格別な笑顔はない。佐々木は右手中指の血マメ治療のため、奥川は甲子園での疲労を抜くため、1次ラウンドはブルペン投球までだった。「時間もないので、しっかり調子を上げていけるように」と佐々木。奥川も「もっと状態は上げていかないと、この先の試合ではしんどいので何とか間に合わせたい」と危機感を高める。すでに試合で投げるイメージに切り替えている。

佐々木は21球、奥川は33球。ともに捕手が座った状態で、今にもパナマ打線を圧倒できそうな球威で投げた。変化球も交えた。永田監督は「預かっている選手ですが(展開が)厳しくなったら…」と、パナマ戦での2人の登板可能性があったことを示唆。ダブルエースもそれぞれ、マウンドに向かう心づもりでいた。

4勝1敗。仲間たちが、スーパーラウンドへ導いてくれた。ここからは自分たちが引っ張る。「試合を作ることだったり、締めることだったり、役割は違うかもしれませんが、ここまで他の投手が頑張ってきた分、自分たちもしっかりやっていきたい」と佐々木は誓う。奥川も「投手全員の力を合わせて」と念願の頂点を見据える。ワールドクラスの快速球を披露する時が来た。

◆今大会の球数制限 1試合49球以下は連投可能。50~104球は中1日、限度の105球に達した場合(打席中に達した場合は、その打者との対戦終了まで投球可能)、中4日の間隔を空けなければならない。西の投球数は1日米国戦が44球、2日台湾戦は2球だった。