履正社新チーム30-0発進、関本が4安打11打点

2回、履正社の新キャプテン関本が2ランを放つ(撮影・望月千草)

<高校野球秋季大阪大会:履正社30-0八尾北>◇7日◇1回戦◇豊中ローズ球場

夏の甲子園で全国制覇を果たした履正社の新チームが初戦を迎えた。15安打30得点の5回コールドで八尾北を下す大勝発進の船出となった。

前チームをほうふつとさせる打力をうかがわせた。初回、無死満塁から暴投で2点を先制。なお無死一、二塁となり元阪神関本賢太郎氏の長男で主将の5番関本勇輔捕手(2年)が初球を捉え中越え3ランを放った。この回、打者が一巡し8-0から2死満塁とすると再び関本が打席へ。相手をさらに突き放す走者一掃の右越え適時三塁打を放ち、初回で一挙12得点した。関本は2回にも、中越え2ランを放つなどこの試合5打数4安打11打点。チームも、投手の暴投などミスにも乗じて1回と4回に2度も12得点するなど圧倒し初戦を突破した。

岡田龍生監督(58)は、「点差が開いてもきちんと野球が出来たと思います」とチーム初戦を振り返り「(全国優勝の)プレッシャーはないです。彼らも次は僕らと思ってやっている」とナインも気持ちを新たに動きだしている。

新主将には8月28日頃に関本が就任。例年よりも長く5日間ほど岡田監督らが、3年生の意見などを聞きながら熟考。「自分のプレーも役職もちゃんとできる子だと思って」と任命したという。大役を任された関本は「センバツでメンバー入りして引っ張っていく立場というのが分かっていたので、(選ばれる)覚悟はしていました」と打ち明け、「まずは大阪を勝ち抜きたい」と先頭に立つ。

◆関本勇輔(せきもと・ゆうすけ)2002年(平14)9月28日生まれ。兵庫県西宮市出身。夙川小1年時に夙川少年野球で野球を始め、投手と遊撃手。苦楽園中では兵庫西宮ボーイズに所属し捕手。履正社では2年春のセンバツからベンチ入り。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。遠投125メートル、50メートル走6秒4。