仙台三エース千葉康太12回完封「全部勝つつもりで」

4安打完封した仙台三・千葉康

<高校野球秋季宮城大会:仙台三1-0東陵>◇14日◇1回戦◇石巻市民球場

仙台三が延長12回、1-0の投手戦を制して初戦を突破した。12回表に4番八角怜旺(れお)外野手(2年)が均衡を破る適時打。エース千葉康太投手(2年)は177球で4安打完封した。

東陵・佐藤柳之介投手(2年)に11回まで2安打16三振に抑えられた打線が、やっと目覚めた。先頭の1番福士滉大外野手(2年)が左前打。2死三塁で八角が「千葉(康)のためになんとしても打ちたかった」と初球の甘い直球を中前に運び、決勝点を奪った。

千葉康は10イニングで走者を背負ったが、「捕手のミットだけを見て、そこに投げたら打たれても野手が捕ってくれる」と信じ、最終回は3者凡退で締めた。次戦は東北対黒川の勝者、以降も仙台育英や聖和学園などの強豪私学がひしめくが、千葉康は「厳しい山だが全部勝つつもりで、自分が抑えて勝ちたい」と力強かった。【相沢孔志】