札幌山の手2年ぶり秋全道進出、佐藤お灸効果で完投

札幌静修対札幌山の手 1失点で完投した札幌山の手・佐藤(撮影・西塚祐司)

<高校野球秋季北海道大会:札幌山の手2-1札幌静修>◇16日◇札幌地区Dブロック代表決定戦◇札幌麻生

札幌地区は札幌山の手が札幌静修を2-1で下し、2年ぶり3度目の秋全道大会進出を決めた。左腕エース佐藤爽(2年)がお灸(きゅう)効果で、7安打4四死球1失点で完投。低めにスライダーが決まり、9個の三振を奪った。「夏は自分が投げて負けたのでうれしい」と喜んだ。

熱投に次ぐ熱投だ。14日の3回戦・北星学園大付戦では延長15回を1人で204球投げ切った。原昇平監督(36)から酸素カプセルでの疲労回復を勧められたが、ケアは市販のお灸を4カ所に5分間施しただけ。今夏は中3日の登板で12失点した経験がある。「自分は少し疲労があって体が重たい方が球が浮かない。あの経験があったからこそ」と自己流調整を強調する。

本来は落ち着きのない性格。原監督から授業態度でお灸を据えられたことで、マウンドでの成長につながった。「全道では良い打者がたくさんいるが丁寧に投げたい」と好投を誓った。