新庄北8強、東北大会出場合い言葉に古豪復活目指す

山形商対新庄北 8強入りを果たした新庄北ナインは応援席へ向かってダッシュ(撮影・佐々木雄高)

<高校野球秋季山形大会:新庄北3-2山形商>◇20日◇準々決勝◇荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

新庄北は3-2で山形商の追撃を振り切り、初戦突破で8強進出を決めた。夏16強のレギュラー格5人が健在。主将で野手兼任のエース右腕・柿崎光希(2年)が7回を4安打2失点でゲームゲームメーク。4番打者としても3回裏2死一塁、自ら中越え三塁打を放って3点目を挙げた。180センチの長身から投げ込み「自信のあるストレートとカーブで打ち取りリズムを作る。身長を生かし、リリースポイントを高く前にして投げ下ろす」と持ち味をアピールした。

就任2年目のOB八鍬強太監督(30)も「低めにまとめて先発の役割を果たしてくれた」と評価した。チームは打順に関係なく「出る、進める、返す」を意識して練習。3回裏、8番・大場康生内野手(1年)と9番・菅野季翔外野手(2年)の下位2人で先制点をもぎ取った。県内屈指の進学校で、過去2度の甲子園出場の伝統を背負う。選手たちは「東北大会出場」を合言葉に、古豪復活を目指す。