埼玉栄快勝 146キロ右腕の内田は打で特大二塁打

もう少しで本塁打という特大適時二塁打を放った埼玉栄・内田(撮影・金子真仁)

<高校野球秋季埼玉大会:埼玉栄7-0市川越>◇21日◇1回戦◇大宮公園野球場

埼玉栄が1回戦いきなりの好カードを制し、勢いをつけた。

早くも来秋ドラフト候補に挙がる最速146キロ右腕・内田了介投手(2年)の登板はなかったが、2枚看板の左腕・田村大也投手(2年)が変化球を低めに集め、市川越打線を4安打に封じ、完封した。山田孝次監督は「拮抗(きっこう)した2人の投手を中心とした守りで、競った試合を勝てるようにしたい」と話した。

内田は4番左翼で出場。9回には本塁打が出にくくて有名な大宮公園野球場の左中間フェンス上部に直撃する適時二塁打を放った。「自分の中ではちょっと詰まった感じです」というほどのパワーで、多くの打者がバットを短く持つ中、長く持って強振する。

若生正広総監督に誘われ、福岡県から入学した。今でもピッチングの指導を受ける。来春には150キロの大台を目指したいという181センチ右腕は「県大会に優勝して、関東大会も優勝して、恩返しできればと思います」と気持ちを新たにしていた。

来春センバツ出場校を選ぶ重要資料となる秋季関東大会(10月、群馬)には、埼玉からは県大会上位2校が出場する。