三浦学苑・長谷川7K完封で55年ぶり4強進出

55年ぶり4強入りを決め喜ぶ三浦学苑のエース長谷川(左)と上村(撮影・金子真仁)

<高校野球秋季神奈川大会:三浦学苑3-0立花学園>◇22日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷球場

三浦学苑が立花学園に完封勝利し、ベスト4へ進出した。

先発したエース右腕の長谷川翔投手(2年)が6回まで1人の走者も許さない完全投球。7回先頭に安打を打たれたが、その後も得点は許さなかった。スライダーやフォークボールを効果的に配し「何とか踏ん張れてよかったです」と、5安打7奪三振で完封した。

三浦学苑は前身の三浦時代の64年秋以来、55年ぶりベスト4進出となった。横須賀市にある創立90周年の私立校で、サッカー部や軟式野球部が全国大会で活躍。樫平剛監督(35)は「硬式野球部もあるんだぞ、というのはずっと思ってやってきました」と選手たちを引っ張ってきた。

横須賀・三浦エリアからは過去に甲子園出場校がない。最高成績は48年夏の逗子開成の県準優勝。春、夏、秋を通じても県大会4強に入ったのは、これまでのべ9校しかない。

三浦半島初となる甲子園への期待が地元でもかかる中、樫平監督は「まだそこまで大きな話をする余裕はないです」と話しながらも「これで満足せず、盛り上げていきたい」と意気込んでいた。

10月5日の桐光学園との準決勝に勝利すれば、来春センバツの出場校選考への重要資料となる関東大会(10月19日開幕、群馬県)進出が決まる。