習志野が準決勝進出 山内2失点完投&2安打3打点

成田対習志野 習志野の先発、エース山内は5安打完投で勝利に導く(撮影・保坂淑子)

<高校野球秋季千葉大会:習志野8-2成田>◇29日◇準々決勝◇ゼットエーボールパーク

習志野が準決勝に駒を進めた。

山内翔太投手がエースの意地を見せた。

初回、成田の先発・根本優輝投手(2年)の制球が定まらない立ち上がりを攻め、3四球に3連打を絡め一挙5点を挙げた。山内は「この5点で、落ち着いて投げることができた。成田打線は振ってくるので、打つ気をそらすために緩急を使った投球を心がけました」と6回まで1安打投球。成田打線に付け入るスキを与えなかった。7、8回で2失点するも踏ん張り5安打2失点で完投勝利。8回無死二塁では自らのバットで右中間へ適時三塁打を放ち、ダメ押しの1点を追加。2安打3打点と打撃でも活躍した。

前日の千葉黎明戦に続き2連投もチームを勝利に導く投球。「投手が少ない中で投げるのは準備をしていたので、こういう状況では投げないといけない、という責任はありました」と表情を引き締めた。5回以降は、ブルペンで他の投手陣が準備をする中でも「エースを託されたからには、最後まで投げないといけない。他の投手に負担をかけたくない」と踏ん張った。

今夏の甲子園では背番号10で出場。2回戦の鶴岡東(山形)戦では先発するも2回に5安打5失点で降板。悔しい負けを経験した。新チームからは背番号1を背負う。思いは強く「任せてくれた期待に応えたい」と力を込める。

10月5日、関東大会出場をかけて、木更津総合と準決勝を戦う。木更津総合にはこの夏の県大会でもエース番号を背負った篠木健太郎投手(2年)がいる。好投手対決になるのは必至。エースとして勝負の時が来る。