習志野が関東大会出場 角田が好機で雪辱サヨナラ打

木更津総合対習志野 習志野、延長12回裏、1死二塁から、三塁線を破るサヨナラ打を打った角田(撮影・保坂淑子)

<高校野球秋季千葉大会:習志野5-4木更津総合>◇5日◇準決勝◇ゼットエーボールパーク

習志野が延長12回サヨナラで木更津総合に勝利し、秋季関東大会出場を決めた。

角田勇斗内野手(2年)が、主将として意地の一打で勝利に導いた。

9回2死一、三塁。サヨナラ勝利のチャンスに、見逃し三振。小林徹監督(57)から「主将として(見逃し三振は)ないよね」と声をかけられ、闘志に火がついた。延長12回1死二塁。「狙っていた」というスライダーを捉え、三塁線を破る適時打でサヨナラに。「9回に自分で決められなかったので、12回は主将として絶対に打たなきゃいけないと思って打席に立ちました」と、大きな責任を成し遂げた。

2度も巡ってきたサヨナラのチャンスに「(ツキを)もっているのかな(笑い)。でも、そういうチャンスを主将の自分に与えてくれて、野球の神様はいるのかな。ありがたいなぁって思います」とニッコリ笑った。

木更津総合と対戦が決まった1週間前から、前エースの飯塚脩人投手(3年)が打撃投手を務め、打ち込みをしてきた。この秋、千葉NO・1と言われる篠木健太郎投手(2年)から6安打を4得点で攻略した。

小林監督は「夏までは先輩たちに引っ張ってもらった。今度は自分達で決めなさい、と話してきた。角田と桜井は、少し自覚が出てきたかな」と接戦を制した選手たちに目を細めた。

これで2年連続関東大会出場を決めた。角田は「明日の決勝戦も勝って1位で関東大会に行きたい。絶対に甲子園に出場したいです」と力強く話した。