白樺学園2年連続8強入り 宍倉隆太4安打勝利貢献

旭川実対白樺学園 8回裏白樺学園2死一塁、宍倉は右前打を放つ(撮影・佐藤翔太)

<高校野球秋季北海道大会:白樺学園13-8旭川実>◇9日◇2回戦◇札幌麻生

白樺学園が先発全員18安打で13点を挙げ旭川実を下し、2年連続で8強入りした。今秋からベンチ入りし、道大会初陣の宍倉隆太三塁手(1年)が4打数4安打、全5打席で出塁し、すべて得点に絡む活躍で勝利に貢献した。

1点差に迫られた直後の5回には、2死走者なしから中前打で出塁し生還。勝負どころでチャンスメークし「打撃が強い相手だったので、1点でも多く取ろうと心がけたのが良かった」と振り返った。

兄翔太さん(25)の存在が大きなモチベーションになっている。09年に札幌第一で甲子園を経験した兄と、全道で打率3割を越えたらグローブを買ってもらう約束をした。初ベンチ入りが決まった地区予選前はアンダーシャツを贈られ、代表決定戦で決勝打。その活躍で全道前にはスパイクを新調してもらい、この日は4安打と気を吐いた。「兄は言葉で励ます方ではないけど、結果を出したら必ず約束を聞いてくれる。もっと頑張って、期待にこたえたい」と意気込んだ。

目指すは兄と同じ甲子園だ。10年前の夏、聖地で1勝した姿をテレビで見て「格好良かった。僕もあの舞台で勝てる選手になりたい」。初戦の10割発進におごることなく、貪欲に安打を重ねていく。【永野高輔】

○大量得点で勝利の白樺学園・戸出直樹監督(43) 地区予選前は守備練習を徹底し、全道前には打撃を少し多めに練習させてきたことが結果につながった。

▼旭川実・田中楓基投手(1年) 緊張はしてなかった。自分のピッチングは出来ていたが、要所要所で抑えれなかった。制球力を磨いて春戻ってきたい。

▼旭川実・濁沼奨人主将(2年) 力の差を感じた。相手が上だった。主将としてチームを支えることが出来なかった。この悔しさを忘れずこれから練習に取り組みたい。