盛岡大付36年ぶり東北王者へ「打ち合い負けない」

盛岡大付の4番・塚本は関口監督(後方右)が見つめる中、打撃練習で快音を響かせる(撮影・佐々木雄高)

台風の影響を考慮して大会第2日から順延された秋季高校野球東北大会が14日、3日ぶりに再開する。

岩手県営野球場(盛岡市)の室内練習場では13日、地元の盛岡大付(岩手1位)が弘前東(青森2位)との初戦(2回戦)に向けて最終調整した。

前日12日に続いて独自に借り切った室内練習場。午前8時から約3時間、ベンチ入り20選手が一塁と三塁側に分かれて投球、打撃練習を行った。弘前東の試合をビデオ・チェックした関口清治監督(42)は「(投手は)左右いるのでどちらにも対応できるようにしたい。今年は右打者(7人)が多いので左は気にしない。相手も打つが、そこは本家本元として負けられない。打ち合いに関してはどこにも負けない」と力を込めた。

県5戦で計9本塁打と強力打線は健在だ。打撃陣は打撃マシンと左、右の打撃投手を相手に、それぞれ1人3球ずつ、約10セット(計90球)を熱く打ち込んだ。県4本塁打の4番・塚本悠樹捕手(2年)は「打ち崩したい。つなぐ打撃で流れを作って先発ピッチャーをイケイケにして乗らせたい」と正捕手としての役割を果たす。

岩手県勢としては、1983年(昭58)の大船渡以来36年ぶりの大会制覇と、県勢初の明治神宮野球大会出場を目指す。36年前は北海道と東北の代表校が交互に出場するシステムで、岩手県勢は全国で唯一、明治神宮大会出場実績がない。開会式で宣誓した小林武都(たける)主将(2年)は「(順延で)調整する時間ができました。センバツでも選手宣誓ができれば」とチームとして2年連続の春の甲子園出場を目標に掲げた。【佐々木雄高】