花咲徳栄が圧勝で8強、エース高森5回まで完全投球

花咲徳栄対拓大紅陵 先発し力投する花咲徳栄・高森(撮影・鈴木正人)

<高校野球秋季関東大会:花咲徳栄11-1拓大紅陵>◇20日◇1回戦◇高崎城南球場

今夏、甲子園に出場した花咲徳栄(埼玉1位)が7回コールドで圧勝。準々決勝進出を果たした。

左腕エース・高森陽生投手(2年)が5回まで3者凡退を続け完全投球。「ベンチでみんなが『ノーヒットノーランいける』と言っていたけど、自分の投球に集中していた」と低めを徹底。変化球でカウントをとりながら、リズムよく打たせてとる投球で相手を寄せ付けなかった。6回には、四球から中前打を浴び1失点。7回で交代したが「後半はインコース真っすぐを思い切って投げられた」と攻めの投球に自信を見せた。

今夏の甲子園での悔しさが高森を支えた。初戦の明石商戦では同点で迎えた7回から登板するも、浮いた変化球を痛打され敗戦。「来年また甲子園のマウンドに立てるように頑張る」と誓った夏。「新チームからは、低めに投げることだけに意識して練習をしてきました」と徹底した。

今大会に入る前には、投手陣だけ走り込み。ポール間、砂場での走り込みに加え、グラウンド外周20~30周は絶対に欠かさなかった。苦しくとも、今夏を乗り越える覚悟で歯を食いしばり、成長のマウンドにつなげた。

次戦は強打の山梨学院。勝利でセンバツ出場がぐっと近くなる。「次も低めを徹底して、自分の投球を崩さずにいきたい」と力を込めた。