智弁対決の裏で過度な「場所取り」1人で何席も確保

秋季近畿大会2回戦 智弁和歌山対智弁学園 試合前にあいさつを交わす智弁学園ナイン(左)と智弁和歌山ナイン(撮影・清水貴仁)

<高校野球秋季近畿大会:智弁学園17-13智弁和歌山>◇26日◇準々決勝◇佐藤薬品スタジアム

注目の「智弁対決」があったこの日は、高校野球ファンもヒートアップした。朝の開門時には300人近い列ができていた。

奈良県高野連が頭を痛めたのは過度の「場所取り」。いち早く球場入りした客が、1人で何席も確保していた。ものを置いたりテープを貼ったり。ただ第1試合、第2試合の間はキープされているのに空席もあった。智弁対決がある第3試合のために数席キープしていた人もいたようだ。

大会本部は急きょ「1人1席」を呼びかけたが、場所取りをしたあとでは手遅れ。27日も大阪桐蔭と明石商のビッグカードがある。同日は警備員を朝からスタンド内に配置し「1人1席」を徹底させることを決めた。