履正社と大阪桐蔭、大阪勢アベックでのセンバツ濃厚

京都翔英対履正社 8回裏履正社2死一、二塁、小深田はコールド勝ちを決める右越え3点本塁打を放つ(撮影・前田充)

<高校野球秋季近畿大会:履正社10-3京都翔英(8回コールド)>◇27日◇準々決勝◇佐藤薬品スタジアム

履正社(大阪)がコールド勝ちで4強入りを決め、先に勝ち進んだ大阪桐蔭と大阪勢アベックでのセンバツ出場を濃厚にした。

今夏の甲子園を制している履正社は来年1月の出場校選考会で選ばれれば、3季連続の甲子園になる。

主砲が試合を決めた。7-3の8回2死一、二塁から小深田大地内野手(2年)がやや抜かれた変化球を右翼席まで運ぶ飛距離十分の3ラン。7点差とする「サヨナラ弾」だった。「ちょっとバットの先だったけど、うまくバットが前に出てくれた。理想には程遠いですが、自分の打撃はできました」と少しだけほおを緩めた。

2回に小深田の中前適時打など8安打を集めて、一挙6得点。だが、その直後に3点を返され、勢いをそがれた。中盤は相手左腕に苦しめられ、ゼロ行進。それでも最後はコールド点差にして、より選考で有利になる結果を残した。

夏の甲子園で悲願の初優勝。3番打者として大きく貢献していた小深田は「自分たちは神宮大会の優勝を目指している。まだ気を抜けません。春はまだ(頂点を)取っていないので、そのつもりでやっている」。2つの全国大会の頂点へ、浮かれることはなかった。