日本高野連は4日、第92回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)について、史上初の無観客で開催準備を進めることを決めた。主催者の日本高野連と毎日新聞社は大阪市内で運営委員会と臨時理事会を開き、出場32校に無観客での実施に向けての準備を要請することを決めた。だが、新型コロナウイルスの感染状況によっては中止することも明言した。開催の可否は11日の臨時運営委員会で結論を出す予定だが、予断を許さない状況だ。
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春夏通じて初出場する加藤学園はこの日午後、およそ2時間の練習を行った。“運命の瞬間”を前に米山学監督(41)は、報道陣の取材に対して「私たちは、準備をしながら待つしかない。前日(3日)も生徒たちに自分たちができることを一生懸命やろうと話しました」と答えた。
1月24日のセンバツ出場決定後、チームは士気を高めて練習に取り組んできた。今月6日からは、5泊6日の予定で鹿児島合宿を行い、さらにチーム力を高める狙いだった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、先月25日に同合宿の中止を決定。県高野連からは、9日までの対外試合中止の通知を受けるなど、事態は二転三転。米山監督は「生徒たちも不安を隠しきれないようでした」と振り返った。
この結果を受け、同校は5日に記者会見を行い、正式な声明を発表する。個人的な思いと前置きしつつ、指揮官は「試合に勝つ負けるではなく、生徒たちに甲子園の舞台を踏ませてやりたい」と話した。望みは、ひとまずつながった。【河合萌彦】