鶴岡東はセンバツ無観客試合での開催方針を受け、鶴岡市内の同校で会見を行った。地元では積雪の影響で土のグラウンドが使用できないため、先月は千葉を拠点に合宿を行い、甲子園に向けて強化を図ってきた。今回の方針を受け、鶴商学園時代の79年以来41年ぶり2度目、現校名での初出場へ準備を進めていく。
佐藤俊監督(48)は会見前、斎藤哲校長(58)らと日本高野連の会議の様子をスマホで見守った。「どうなるか不透明な部分があった中、無観客試合で開催される方向になった。(無観客が)いいか悪いか別にして新たな目標ができた。また明日から頑張りたい」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、うがい、手洗いを徹底。練習強度を上げず体調管理に重点を置いてきた。4日時点で大会中止の可能性もあったが「私が言うことの方が不安にさせる」と選手の前ではあえて触れてこなかった。
選手たちも前向きに取り組んできた。この日は練習が行われなかったが、鈴木喬主将(2年)は会見後に「小さい頃から甲子園でプレーするのが夢だった。野球ができることに感謝して精いっぱいプレーしたい」。開催されるか分からない状況でも「あると信じ練習に励んできた。不安な気持ちはあまりなかった」と率直な思いを口にした。
昨夏の甲子園では、春夏通じ同校初の1大会2勝を挙げ16強進出。センバツではさらなる飛躍を目指す。一方、強力な援軍である吹奏楽部とチアダンス部は、パフォーマンスする姿を思い描きながら練習を続けてきたが、その願いはかなわなくなった。鶴岡東ナインは今日5日から練習再開予定。たくさんの人の思いを背負い、日々ベストを尽くす。【山田愛斗】