甲子園ホテル夕立荘の社長は安堵、無観客は「妥当」

19年センバツ開会式リハーサルの様子

新型コロナウイルスの影響で第92回選抜高校野球は無観客開催で準備を進める方針となったことを受け、兵庫・甲子園球場の目前に位置し、長年、球児らを受け入れてきた「甲子園ホテル夕立荘」の島田昭一社長(77)は4日、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

島田社長は、西宮市の同ホテルで決定概要を聞いた。「(無観客は)妥当なところだと思う。普段から選手たちの体調管理はたいへん気をつかいます。(甲子園に)来てから体調を崩して、実力を発揮できなかったら残念。(普段以上の)対策を立てないといけない」と気を引き締めた。

同ホテルでは約70年間、球児やその関係者を受け入れてきた。宿泊した選手たちの試合には必ず球場に足を運んだ。高校野球の時期になると球場からは歓声が耳に届いたが、今春はそれを聞くことができない。

「寂しいですね。初めての経験。(今年は)何も聞こえない」と残念がった。

ホテルでは、新型コロナウイルスの影響で、1月後半からキャンセルが相次いだという。「一般のお客さんは少ないので、(大会期間は)選手だけ受け入れようか。いろいろみんなと検討したい」と話した。

長年、球児たちを支えてきた。それだけに、実施方針であることにはホッとした表情を浮かべた。

「中止にならなくてよかった。(選手たちにとっては)一生に1度の機会かもしれない。中止だったら残念ですよ。オリンピックもある。みんなで協力して、なんとか早く終息させないとと思います」と話していた。【南谷竜則】