<加藤学園センバツへ 至誠(14)>
加藤学園(静岡)稲葉悠内野手(1年)は、175センチ、78キロのがっしりとした体格で、打力が自慢。昨秋の公式戦は2試合に出場し、いずれも代打で起用された。だが、1打点を挙げたものの無安打。2月に行われた紅白戦でも、思うような結果を残せず「メンバーに入れるか不安でした」と振り返った。
打撃がダメならばと、野球を始めたころから中学時代まで本職としていた投手でアピールした。甲子園メンバーの発表前日だった2月14日の紅白戦で救援登板し、3回を無安打無失点に抑える好投。「変化球のキレが良くて抑えられた。違う形でアピールできてよかった」と安堵(あんど)の笑顔を見せた。
それでも「打撃のほうが好き」と稲葉。入学直後に米山学監督(41)から、どちらでやっていくかを確認された際に「迷わず打者を選びました」。巧みなバットコントロールと追い込まれてからの強さが持ち味で、「緊張する場面のほうが楽しい。甲子園では、代打で結果を残せるようにしたい」と力を込めた。
「秋は消化不良だったので、甲子園では本塁打を打ちたいですね」と力強く宣言。気持ちの強さを力にし、重要な場面でチームを救う一打を放ってみせる。【河合萌彦】
◆稲葉悠(いなば・ゆう)2003年(平15)4月19日、静岡市清水区生まれ。興津ドラゴンズ、静岡蒲原シニアを経て、加藤学園高では昨秋からメンバー入りした。左投げ左打ち。175センチ、78キロ。血液型A。家族は両親と兄。好物はすしで、一度に20皿以上をたいらげる。
※「至誠」とは、加藤学園高の校訓で、誠実で品位のある姿勢を示す。「全ての事は心からはじまる」を部訓とする野球部にも通じる言葉です。