履正社&大阪桐蔭監督 夏の府独自大会開催に感謝

全国高校野球第101回大会 最終日・決勝 履正社対星稜 ベンチ前で笑顔を見せる履正社・岡田龍生監督(2019年8月22日撮影)

大阪府独自の大会開催が決まり、大阪の両雄、履正社・岡田龍生監督(59)と大阪桐蔭・西谷浩一監督(50)は3年生最後の舞台が用意されたことを感謝した。

昨夏の甲子園で初の全国制覇を果たした履正社の岡田監督は「どことやるということよりも、試合をさせていただけることがありがたい。これまでやってきたことを出せる場をつくってもらえた」と喜んだ。3年生は30人。昨夏Vメンバーの小深田大地内野手、池田凜内野手だけでなく、元阪神関本賢太郎氏(41)の長男で主将の勇輔捕手ら冬場に成長した選手たちの力を発揮できる公式戦の場が、ようやくやってくる。

一昨年春夏甲子園を連覇した大阪桐蔭の西谷監督は「このような大会を開いていただいた。みんなで全力で勝ちにいけるようにしっかり準備していきたい」と話した。プロ注目の西野力矢内野手や仲三河優太外野手ら3年生23人は、大学など次のステップへ向かって個人練習を続け、技術に磨きをかけている。

現チームになっての両校の対決は昨秋の大阪大会決勝のみ。この時は延長10回、9-6で大阪桐蔭が勝っている。ともにセンバツに選ばれ、春の甲子園で再戦の可能性もあったが中止となった。独自大会はトーナメント方式で8月10日まで予定されている。岡田監督は「暑さに体をどこまで慣れさせられるか」と、暑さを心配する。活動停止の期間が長く、まだ時間を短くするなど練習に制限がある。両校とも15日から通常練習再開を予定。準備期間は約1カ月。真夏の両雄対決はあるのか。熱い大会となりそうだ。【石橋隆雄】