小樽双葉に監督夫人作製マスク「心地いい」南北海道

小樽明峰・倶知安農・蘭越対小樽双葉 試合後、ベンチ前であいさつする小樽双葉のメンバー。監督、部長、マネジャーは試合中もおそろいのマスクを着用(撮影・永野高輔)

<高校野球南北海道大会:小樽双葉15-2倶知安農・蘭越・小樽明峰>◇19日◇小樽地区2回戦◇小樽桜ヶ丘

ユニホーム柄のマスクをつけた小樽双葉の“女神”が勝利を見守った。

コロナ禍で自粛中に長谷川倫樹監督(37)夫人で、同校家庭科教員の由紀子さん(42)が、1学年前の緑のアンダーシャツと縦じまユニホームを解体して、部員35人分のマスクを作製した。試合中は選手以外のスタッフが着用。女子マネジャー神(かみ)小雪さん(3年)は「涼しくてつけ心地がいい」と笑顔だった。

3年生部員は自身含め4人と少ないが「最後の夏に悔いを残さないよう、みんなをサポートしたい」と前を向いた。

▽小樽双葉・板垣颯太右翼手(3年=初回に適時二塁打)「初回に点を取られたので、すぐ取り返すという気持ちで、初球から打ちにいった」

▽小樽双葉・長谷川倫樹監督(37)「難しい大会ですが、3年生には元気な姿を見せるだけで終わるなと伝えている。勝ちにこだわり、どういう苦しい練習をしてきたかを、試合で見せられるようにさせたい」