星槎国際湘南9番堀越、大技&小技で6打点/神奈川

湘南工大付対星槎国際湘南 3回裏星槎国際湘南1死二、三塁、堀越(右)は三塁手の前に転がし2ランスクイズを決める(撮影・古川真弥)

<高校野球神奈川大会:星槎国際湘南12-1湘南工大付>◇11日◇3回戦◇小田原球場

星槎国際湘南・堀越颯太遊撃手(3年)が、大技、小技で6打点を荒稼ぎした。

まずは、1点を追う2回だ。2死満塁で初球を強振。鋭いライナーを放った。中堅手が前に出かけたが、打球は相手の予想を超えた。頭上を越え、ボールが転々。次々と生還する走者に続き、堀越も三塁を回り、ホームに滑り込んだ。「ランニングホームランは初めてです! 三塁コーチが回していたので、行けるなと思いました。50メートル走は6秒9なので、そんなに速くはないです。率直に、うれしいです」とハキハキと答えた。

さらに、3回1死二、三塁では、2ランスクイズを遂行。三塁手の前に転がした。「三塁手は二塁走者が後ろになって見えないので。僕は9番打者。嫌らしい打撃が仕事。自己犠牲が役割です。2ランスクイズの練習はしてました。成果を出せました」と、ランニング本塁打以上に喜んだ。

実は、ランニング本塁打で1周した際、左足首痛が再発。2ランスクイズを決めた後、交代した。それでも「甲子園はありませんが、3年生29人、最後まで戦って、優勝して終わりたいです」と元気よく話した。