静岡・高須「いいピッチングできた」5回完全投球

5回を無安打9奪三振の快投を見せた静岡・高須

<高校野球秋季静岡大会:静岡11-0島田樟誠>◇18日◇中部地区2回戦◇草薙球場

焼津中央が、接戦の末に静岡大成を3-1で退け、27年ぶり3度目の県大会(9月19日開幕)出場を決めた。エース曽根統威(とうい、2年)が、9回1失点完投。仲間の好プレーにも助けられながら、チームを勝利へ導いた。静岡は先発・高須大雅投手(2年)が完全投球(5回参考)を披露し、島田樟誠に11-0と圧勝。26年連続で県大会に駒を進めた。ほかに静清、藤枝明誠、静岡商、島田商、常葉大橘、駿河総合が県切符をつかんだ。

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圧巻の投球だった。静岡のエース高須は「ブルペンから調子がよかったです」と初回から飛ばした。2回には自己最速の141キロをマーク。その後も切れのあるスライダーを織り交ぜながら的を絞らせなかった。5回参考ながら、9奪三振で「完全試合」を達成。猛暑にも涼しい顔で投げ抜き「いいピッチングができたと思います」と胸を張った。

今夏の独自大会では三島南との4回戦で公式戦初先発。今大会からは背番号1を背負っている。栗林俊輔監督(47)は「今日は変な力みもなく、バランスもよかった」。名門の次期エースとしてチームの26年連続県大会出場に貢献。高須は「1番をもらって責任を感じています」と自覚をにじませた。

身長190センチの大型右腕で、角度のある直球を武器とする本格派だ。県大会出場はあくまでも通過点。「まずは中部地区で優勝して、次は県優勝。東海も勝って神宮に行きたいです」と明確な目標を掲げた。次戦は焼津中央が相手。快投にも浮かれず「次もいいピッチングができるようにしっかりと準備したいです」と表情を引き締めた。【神谷亮磨】