ロッテファンの正則学園・平沢大河捕手が殊勲打

正則学園対桜町 正則学園8回表無死満塁、左前に同点の2点適時打を放つ平沢(撮影・古川真弥)

<高校野球秋季東京大会:正則学園15-5桜町>◇13日◇1次予選1回戦◇帝京グラウンド

ロッテ平沢大河内野手(22)と同姓同名の正則学園・平沢大河捕手(2年)が殊勲打を放った。

3-5の8回、3四死球で塁が埋まり、打席に向かった。「つなぐ意識。間を抜こう」。狙い通り左前に同点の2点適時打を放った。打線に火が付き、この回、打者16人で一挙12得点で逆転。8回コールド勝ちした。

中学に上がる時、ロッテの1位指名を受けたのが、当時、仙台育英だった平沢だ。「名前を覚えてもらえることが多くなりました」と、正則学園の平沢。そこからロッテファンになった。ロッテ平沢のことは「スイングが速く、思い切りがいい。守備も、いろんなところが守れる」と尊敬している。

国島一平監督(29)の初陣でもあった。8月の新チーム発足から就任。昨年まで、社会人野球の伯和ビクトリーズで現役で、東北高校3年時には、09年夏の甲子園に出場。二塁を守った。4月に教員として正則学園に着任。コーチとなった。

公式戦初戦は、中盤までリードを許す展開だった。「監督としての準備不足がありました。ただ、選手たちには『慌てるな』ということをテーマにしていました。8回はバッターが振っていけた。いい成功体験を積めました」と笑顔で話した。

平沢は「(国島監督は)選手とコミュニケーションを多く取ってくれる。信じて、ついていきたいです」と話した。