桐生第一が準決敗退で関東大会逃す 1年北村が力投

桐生第一対前橋商 2回途中から2番手として登板し、7回2失点の好投を見せた桐生第一の北村(撮影・小早川宗一郎)

<高校野球秋季群馬大会:前橋商4-2桐生第一>◇3日◇準決勝◇桐生球場

夏の王者・桐生第一が準決勝で敗れ、2年連続出場中だった秋季関東大会への切符を逃した。

経験の少なさが露呈した。スタメンの9人のうち7人が1年生。フレッシュなメンバーで、今大会ここまで4試合で49得点。爆発力をを秘めていた。しかし大事な試合でミスが重なり、後手に回った。今泉壮介監督(41)は「気持ちで負けた。元々力のあるチームではない。やることはたくさんあります」と巻き返しを誓った。

課題を見せた桐生第一だが、伸びしろはたっぷりだ。1年生ながらエースナンバーの「1」を背負う北村流音(りお)投手(1年)は、2回途中から2番手として登板し、7回2失点の好投を見せた。打っては、3番を務める三塚琉生(るい)外野手(1年)が5打数2安打で大器の片りんを見せた。

今泉監督は「いい経験は積めたと思う。一冬越えて、しっかり練習をやり込めるようにしたい」と先を見据えた。群馬王者は敗戦を糧にじっくり力を蓄え、来年を待つ。