大阪桐蔭4番池田4安打大暴れ「やり返したかった」

履正社戦の3回、大阪桐蔭・池田陵真は左翼線適時二塁打を放つ(撮影・石橋隆雄)

<高校野球秋季大阪大会:大阪桐蔭8-3履正社>◇3日◇準決勝◇大阪シティ信金スタジアム

大阪桐蔭が履正社に打ち勝ち、7年連続での秋季近畿大会出場を決めた。履正社へこの夏の独自大会の借りを返した。

夏の独自大会準決勝で対戦し3-9で敗れ、夏の大会に限れば99年2回戦以来21年ぶりに履正社に敗れた。1番打者として、間近で3年生たちの悔し涙を見た現4番の主将・池田陵真外野手(2年)は、5打数4安打1打点と大暴れ。「この新チームになって負けた分をきっちり勝ってやり返したかった。素直にうれしい」と喜んだ。

この秋はここまで6試合とも安打をマーク。「18打数13安打です」と、打率7割2分2厘と打ちまくっている。西谷浩一監督(51)は「池田は経験もあるので、頼るとマークが厳しくなるが、その中でも打てるのが桐蔭の4番。体は(172センチと)小さいが長打もある」と、評価する。

履正社のエース左腕・渡辺純太投手(2年)対策として、前チームでエース左腕だった藤江星河(せいが)投手(3年)らが、打撃投手として4日連続で投げてくれた。池田は「藤江さんたちが練習に付き合ってくれたので、勝つことができた」と感謝。8回には3番宮下隼輔内野手(2年)がバックスクリーン左へソロを放つなど、16安打で8点を奪った。対履正社は11年からの過去10年の対戦で13勝7敗となった。

池田は「近畿大会出場は決まったが、東海大大阪仰星に勝って1位通過しないと」と、すぐに決勝へと気持ちを切り替えた。