明豊・竹下が小園攻略の殊勲V打「抜けろと念じて」

7回表明豊2死三塁、代打竹下は勝ち越しの適時打を放ちガッツポーズを見せる(撮影・菅敏)

<センバツ高校野球:明豊2-1市和歌山>◇26日◇2回戦

明豊が「ロケット四天王」の1人、市和歌山・小園から決勝点をもぎ取り、接戦を制した。

明豊は4回に米田友内野手(3年)の甲子園春夏通算2500本塁打となるソロ本塁打で1点を先制。市和歌山は、5回からエース右腕の小園健太投手(3年)が2番手でマウンドに上がった。打線は6回2死二塁から、松川虎生捕手(3年)の中前適時打で同点に追いついた。

明豊は7回、先頭の中前打から2死三塁とし、代打竹下聖人内野手(2年)がカウント1-2から、小園の外角スライダーをしぶとく左前に運び1点を勝ち越し。7回途中からリリーフした2番手の財原光優投手(3年)が、1点のリードを守り切った。

8強入りを決めた明豊の川崎絢平監督(39)は「勝つとしたら、これ以外にない展開だった。しっかり守れましたし、100点満点のゲームだったと思う」と選手をたたえた。小園から奪った決勝点については「(小園からは)取れても1点。ボールに食らいつく気持ちしかないな、と。(決勝打の竹下は)食らいついてくれたんじゃないかと思う」と評した。

殊勲の竹下は「(三遊間を)抜けろと念じて、抜けてよかった。今後の自信につなげたい」と振り返った。

◆春夏通算2500号 明豊・米田の本塁打はセンバツ通算804本目。夏の大会通算本塁打(1696本)と合わせ、春夏通算2500号に到達した。第1号は1915年に中村隆元(広島中)が鳥取中戦で記録。

◆無失策試合 明豊-市和歌山戦で記録。今大会3度目。