東農大二6点差から大逆転 夏の県大会シードを獲得

東農大二対高崎商大付 6回表東農大二2死一塁、右中間へ勝ち越しの適時三塁打を放った小林(撮影・保坂恭子)

<春季群馬大会:東農大二10-6高崎商大付>◇21日◇3回戦◇高崎城南球場

東農大二が、6点差からの大逆転で勝利し、夏の県大会シードを獲得した。

6点を追う6回、打者一巡の猛攻をしかけた。先頭の小林颯汰外野手(3年)が四球を選び出塁。相手の失策や野選も絡み、得点を重ねた。6-6と同点に追いつき、さらに2死三塁で小林にこの回2度目の打席が回ってきた。「みんながつないでくれた。流れを止める訳にはいかないので、くらいつきました」と変化球を左中間に運び、ヘルメットがずれながらも三塁まで激走。勝ち越しの1点を奪い、ベンチに向かって大きくガッツポーズを決めた。

昨秋の県大会は2回戦敗退だった。冬は「全員野球」をテーマに掲げ、全力疾走、全力で声だしなど“全力”にこだわってきた。この日も5回まで6点のリードを奪われた。コールド負けもちらつく点差だったが、ベンチでは「1点ずつ返していこう」とよく声が出ていた。

佐々木武監督は「オープン戦から、大会を意識してやってきた。この大会を通じての選手の成長が、夏につながると思う。負けなかったのは、選手たちの頑張りです」と話した。