<高校野球春季神奈川大会:日大藤沢8-7向上>◇24日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷
日大藤沢が9回、サヨナラ勝ちで準決勝進出を決めた。
監督の信頼に応えた。7-7の同点で迎えた9回裏無死満塁。打席に向かう2番遠藤優太内野手(3年)に、山本秀明監督(50)が声をかけた。
「任せたぞ」
遠藤は「しっかりたたく」と心に決めて打席に立つと、「狙っていた」という初球の真っすぐを左前へ運んだ。自身初というサヨナラ打に「(打球が内野を抜けるか)不安でしたが、抜けてうれしかったです」と笑顔を見せた。試合後、山本監督は「あの子(遠藤)はしっかりと仕事をする子なので」と評価した。2番打者として、いつもつなぎの打撃に徹した。練習では「無死二塁で右方向に打つ」「バントは一発で決める」と徹底。この試合も得点に絡む2本の犠打をしっかりと決め、主軸につないだ。目立たなくとも重要な役割を果たしていた。
中3の夏、テレビで見た日大藤沢の試合に魅了された。「堅実な守備に、打って送るつなぎの野球。僕はそんな野球が好き。こういうチームで輝きたいと思った」と、進学を決めた。あれから約2年半。あこがれのユニホームで輝き、思いをかなえた。
次戦は準決勝。センバツ優勝の東海大相模と対戦する。「目標は甲子園。まだ春だけど、絶対にここで負けるわけにはいかない」。遠藤は力強く誓った。【保坂淑子】