新潟明訓“第3の男”伊藤琉亜、投球で存在感「勝つ資格を持つ人間に」

長身を生かした投球が武器の伊藤

春季高校野球新潟県大会は72チームが出場し、29日に開幕する。昨年はコロナ禍で中止となり1年ぶり開催。昨秋県2位で北信越大会8強入りした新潟明訓が、創立100周年の記念年で5年ぶり8回目の春優勝を狙う。投手陣は柳下祐希と飯浜友翔の2枚看板だが、“第3の男”伊藤琉亜投手(いずれも3年)が185センチの長身を生かした投球で存在感を示している。初戦2回戦は新潟第一-加茂農林・万代の勝者(5月1日)と対戦する。

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3番手の伊藤の存在が投手陣の層を厚くする。185センチの長身を生かした角度と、落差のある投球が武器。変化球、ストレートとも安定感のある制球力を持つ。飯浜と2枚看板を形成する右腕柳下も「メジャーリーガーのような真っすぐと落ちる球がかっこいい」と伊藤を評価する。

マウンドに立つと役割をきっちりこなす伊藤は、新潟明訓中から中高一貫の10期生で入学。今まで中高一貫から高校野球部に入部した選手は伊藤、ただ1人。10年間でベンチ入り、公式戦出場したのももちろん初だ。「明訓で野球をしたいから入学した」。甲子園に出場していた明訓ナインに憧れ、同校入学を決意した。小1から投手として野球を始めたが、小6と中2の時に2回、右肘の手術を受けた。中学時代は新潟シニアで投手としてベンチ入りも、公式戦は3年夏の北信越大会決勝で投げた1イニングのみ。3年間、ほぼケガで思うように投げることができなかった。だからこそ、高校のマウンドにかける思いは強い。

昨秋県大会の3回戦(新発田商14○0)が公式戦デビューとなった。先発し4回を投げ、勝利に貢献した。その後、筋肉を増やすためウエートトレーニングと、食事で肉体改造。体重は5~6キロアップした。チームスローガンの「人間性で勝つチーム」を常に心に置く伊藤は「勝つ資格を持つ人間になっていけば勝てるんじゃないかと。普段の生活態度から律して学校から応援される野球をしたい」と言う。島田修監督(55)は「上位進出するためには彼はとても大事な投手」と期待を込めていた。【飯嶋聡美】

◆伊藤琉亜(いとう・りゅうあ)2003年(平15)9月21日生まれ、新潟市出身。小1から野球を始め、小2から村松中央野球スポーツ少年団に所属。中高一貫で明訓中に進学。中学時代は新潟シニアで2年秋からベンチ入りし、3年夏の北信越大会優勝に貢献。右投げ右打ち。185センチ、76キロ。背番号11。