加古川西シーソーゲーム制し初戦突破「よう粘ってくれました」監督/兵庫

<高校野球兵庫大会:加古川西7-4兵庫農>◇11日◇2回戦◇高砂市野球場

加古川西が兵庫農とのシーソーゲームを制し、初戦を突破した。3-2の6回表に逆転されたが、6回裏に再逆転、その後も着実に加点した。

4番で捕手の松本康平主将(3年)は「相手は1回戦を勝って勢いがある。ウチは初戦。気持ち負けしないことだけを考えました」。山本陽平監督(39)も「昨日から『後半勝負』と言っていて、よう粘ってくれました」と選手をたたえた。

兵庫県南部、中部エリアは8、9日と大雨などの警報が発令され、多くの学校が練習できなかった。加古川西も同様な上、前日10日は模試。しかし、学校側が「3日間も練習せずに試合では」と配慮。野球部員は午前中のみで模試を切り上げ、午後から練習させてもらったという。

卒業生の約3分の1が国公立大を目指す進学校で、それは野球部員も同様だ。「明日の午後から模試の残りです。入部してきた時から『甲子園を目指すのと、勉強と、両方できんとウチの部員じゃない』と言い聞かせてます」と同監督。部員は初戦突破で気分よく、残りの模試に臨めそうだ。