元日本ハム田中幸雄監督率いる郁文館4回戦進出、エース甲斐が完封/東東京

元日本ハムの田中幸雄監督は試合後整列して相手ベンチにあいさつ

<高校野球東東京大会:郁文館2-0足立新田>◇18日◇3回戦◇江戸川球場

プロ野球の日本ハムで投手として活躍した田中幸雄監督(62)率いる郁文館が4回戦に進出した。

エース左腕の甲斐一馬投手(3年)が被安打2本、10三振を奪う力投で完封勝利を挙げた。同投手は2回戦でも先発し4回を無安打、6三振を奪った。これで2試合13イニングを無失点、16奪三振となった。

「ストレートが走って、低めに集まった。いい感じなんで、このまま上に進んで行けたら」。甲斐が振り返った。中学では横浜の青葉緑東シニアに所属した。現楽天の抑え投手松井は同シニアの大先輩になる。

昨年12月、ランニング直後に股関節の痛みを訴え、3月上旬まで満足に歩くこともできなかった。手術も選択肢にあったが、周囲の筋肉を強化することで負担を減らすことにした。下半身を強化するリハビリメニューと取り組み、最後の夏を前に復活した。

田中監督は「すばらしいピッチングだった。今日は甲斐だけでなく、バックもしっかり守った。次もいきますよ」と満足そうに話していた。