【甲子園】「捕手が見ない」隙を突いた新田のディレードスチール

日大山形初回ディレードスチールからの得点

<ヨネタニー’S ファイル>

<全国高校野球選手権:日大山形4-1米子東>◇10日◇1回戦◇甲子園

1つのプレーが試合の流れを、勝負を決める。コロナ禍の中で始まった2年ぶりの夏、そのワンプレーに照準を合わせた。大会初日は、日大山形の新田大樹二塁手(3年)が開幕試合で決めたディレードスチールを取りあげる。

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四球で出塁した新田は意識してスタートを遅らせた。1回1死一塁。次打者の2球目、投球ではなく、米子東・舩木洸捕手の捕球に合わせてスタートを切った。「捕手がボールを捕ったあと、一塁を見ないことが多かったので」と説明した。

先頭秋葉の二盗が失敗に終わった直後。新田は「結構スタートがよかったのにアウトになった」と話したが、それでも自分の判断で二塁を狙った。そこには捕手の動きを観察し、隙を突くアイデアがあった。次打者佐藤の左前打で先制のホームを踏んだ。

開会式直後の試合にも、冷静な判断で先制点を導いた。荒木準也監督(49)は「打者が左(佐藤)だったんで、ディレードを選択したんだと思います。そこまで頭の回る選手。いい選択だったと思います」と評価した。そして「ウチは(ディレードを)よくやるんです」と付け加えた。

山形大会の決勝、東海大山形戦でも、秋葉の二盗失敗のあと、新田が成功させた。5試合で計23盗塁。参加校中2位の数だ。うち秋葉、新田が各7盗塁を決めた。日大山形は地方大会そのままに、足で開幕試合を突破した。【米谷輝昭】