離れていても心は1つ。第74回秋季全道高校野球室蘭、函館、名寄、北見地区予選の組み合わせが2日、決まった。室蘭地区では、昨秋~今夏まで組んできた苫小牧西・白老東・富川・えりもの4校連合に室蘭工が加入。最も離れている室蘭工からえりもまで224キロの遠距離連合となる。札幌~名寄間(206キロ)よりも離れた高校などが力を集結させ、勝利を目指す。全道10地区の組み合わせが決定し、7日開幕の札幌、釧根地区を皮切りに予選がスタートする。
室蘭地区の5校がタッグを組み、全道を目指す。ベンチ入りは室蘭工4人、えりも3人、苫小牧西、富川が各2人、白老東1人の計12人を予定。主将は日本ハム杉谷の親戚でもある富川・杉谷望生内野手(2年)が務める。超遠距離連合の初戦へ「遠くからでも加わってくれるチームがあるから試合に出られる。感謝の思いを忘れずにプレーしたい」と意気込んだ。
夏まで12人だった室蘭工の3年生9人が引退。単独参加がかなわず連合に加わった。それまで、えりも~白老東間の185キロが最も離れていたが、室蘭工が入ったことで、両端にあるえりもと室蘭工の距離は224キロに広がった。今秋の連合チームでは富良野緑峰・上富良野・羽幌の165キロ(上富良野~羽幌)をはるかにしのぐ遠距離だ。室蘭工の磯部幹太内野手(2年)は「こんな経験はなかなかできない。合同練習は限られているが、個々の練習でしっかり準備してチームに貢献したい」と意気込んだ。
7月下旬に3回、苫小牧西、白老東、富川のグラウンドを順番に使って5校の合同練習を実施。8月上旬には室蘭、登別で練習試合も3試合こなし、連係を確認した。白老東・鎌田朔太朗外野手(2年)は「練習試合のときは少しお互いが遠慮していたので、もっと声をかけあえるようにしたい」と本番への改善点を挙げた。
初戦に勝った場合は苫小牧西の校歌が流れ、校旗が掲揚される。同校は佐々木翔威(だい)捕手(2年)が腰痛のためベンチ入りが厳しく、大西敦也投手兼内野手(2年)は「何とかいい結果を知らせてあげたい」。2勝目以降は校歌、校旗ともに変更可能で、えりもの村田大投手兼内野手(1年)は「1つでも多く勝って全校の校歌を歌うことができたら一番うれしい」。1校の人数は少ないが、野球への情熱を結集し、ワンチームとなってぶつかっていく。【永野高輔】
◆過去の遠距離連合チーム 12年夏に「部員8人以下の学校同士」の連合が認められて以降、両端の高校が200キロ以上離れたケースは、12年秋の浜頓別・利尻・剣淵の272キロ(利尻~剣淵間、フェリー移動含む)、17年の伊達・えりも・厚真の256キロ(伊達~えりも間)がある。今回の室蘭工~えりも間の224キロは3番目に遠い。道路に沿ったルートで札幌駅から約220キロは、南が大沼公園、東は幕別、北は美深、東京駅からだと静岡・掛川までに相当する。