<高校野球秋季東北大会:青森山田3-2鶴岡東>◇21日◇2回戦◇仙台市民球場
青森山田(青森1位)が9回に向中野希星(むかいなかの・ひかる)外野手(2年)のサヨナラ犠飛で鶴岡東(山形2位)を3-2で下した。
執念で勝利をもぎ取った。9回1死満塁の場面。この試合3度目の満塁のチャンスに、山田海翔内野手(2年)が押し出しとなる死球で同点。なおも1死満塁で8回代打出場の向中野が初球の外角スライダーを右翼に高く打ち上げ、サヨナラ犠飛。9回裏の逆転劇に向中野は、「誰ひとり焦っている人はいなかった。全員が勝てるという気持ちを持って臨んでいたのが、最後に結びついたと思います」。
ケガから一転、逆転勝利の立役者となった。向中野は1年秋には背番号「7」を背負いレギュラーを務めていたが、今年はケガが続いた。4月には腰や股関節のケガに悩み、8月には過度な練習がたたり、左手有鉤(ゆうこう)骨を手術。何とか滑り込みで東北大会に間に合った。背番号「19」からの再スタートに向中野は、「先を見て、日々練習をコツコツやっていたのがこういうところで発揮できた。またこの先も代打などでチャンスがあると思うので、しっかり準備をしてチームのために勝利に貢献できるようにしたいです」と意気込んだ。
兜森崇朗監督(42)は「よく粘ったと思います。次もあるというのは彼らの成長につながる。最後の最後まで努力させていきたいと思います」。8回には4人を連続で代打起用するなど、ベンチ入りメンバー20人中19人が出場する“全員野球”で逆転勝利をつかんだ。次戦も全員野球で挑み、15年以来の4強入りを成し遂げる。【濱本神威】