国学院久我山コールド8強「気持ちよさが違いました」下川辺が公式戦1号

3回裏国学院久我山1死二、三塁、左中間へ3点本塁打を放ち、ベンチで迎えられる下川辺隼人内野手(撮影・阿部泰斉)

<高校野球秋季東京大会:国学院久我山9-0日野台>◇24日◇3回戦◇駒沢球場

今夏西東京準Vの国学院久我山が、主軸の1発など打線が機能し、7回コールド勝ちをおさめ、8強入りを決めた。

今夏も活躍した5番下川辺隼人内野手(2年)に、公式戦初本塁打が出た。1点を先制した3回1死二、三塁で打席に立つと、高めの変化球を左中間スタンドに放り込んだ。「上から落ちてくる変化球をたたきました。思い切った結果だと思います」と、淡々と振り返った。練習試合を含めると高校通算7本目で「公式戦での本塁打は、気持ちよさが違いました」と、冷静な表情で話した。この一打で主導権を握ると、そこから流れを渡さなかった。

尾崎直輝監督(31)は新チームには「日替わりヒーロー」が登場するという。今日のヒーローは下川辺で「大事なところで打ってくれました。夏も苦しい時に打ってくれたので」と信頼感を置く存在だ。

試合終了後のベンチでは、メンバー外の選手が率先して掃除や片付けを行っていた。指揮官は「ベンチだけではなく、チームが一体となって戦えています」。チーム状態の良さを武器に、次戦は4強入りを目指し帝京と対戦する。