花巻東・佐々木麟太郎、通算49号!右翼最前席に起死回生の同点3ラン

花巻東対広陵 8回表花巻東2死一、二塁、右越え3点本塁打を放ち拳を突き上げる佐々木(撮影・横山健太)

<明治神宮大会:広陵-花巻東>◇高校の部準決勝◇23日◇神宮

怪物1年生スラッガーが、起死回生の高校通算49号を放った。花巻東(東北・岩手)佐々木洋監督(46)の長男麟太郎内野手が、広陵(中国・広島)戦に「3番一塁」で先発。3点を追う8回に同点3ランを右翼席最前列へ着弾させた。この試合は第5打席までで1本塁打含む3安打4打点1死球1三振と爆発している。

1回2死走者なしで迎えた第1打席は110キロの外角変化球で見逃し三振。今大会で初三振を喫した。

2-5の3回、第2打席は2死二塁の場面で左足の甲に死球を受け、仲間の肩を借りながらベンチに下がった。臨時代走を送られたものの、同裏の守備から復帰し、一塁守備についた。先月の東北大会期間中に左すねを疲労骨折。完治していないだけにヒヤッとするシーンとなった。

2-9の6回、先頭で迎えた第3打席では2ボールから外角135キロの直球を右前に打ち返し、この試合初安打をマークした。その後、小沢修外野手(2年)の右翼線への二塁打で一塁から激走し、ホームを踏んだ。

3-9の7回、第4打席は2死一、三塁でカウント1-1から外角低めの変化球を、うまくすくい上げて左越え2点適時二塁打とし、4点差に迫った。

6-9の8回、第5打席は2死一、二塁で内角高め直球を右翼席最前列に運ぶ同点3ランを決めた。

今大会は広陵戦の第5打席までで通算10打数6安打9打点2四死球となっている。