【センバツ】大垣日大・阪口慶三監督 かつての鬼は言葉で鼓舞「子どもたちがたくましく」

2月4日、大垣日大・阪口監督(左)は山田の投球をチェック

<どっちも勝て~特別編~1「注目監督」>

第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われる。センバツに臨む監督や球児を「どっちも勝て~特別編~」として全3回で紹介。第1回は「注目監督」。今大会最高齢77歳の大垣日大(岐阜)・阪口慶三監督は、勝てば40年ぶりの年長監督記録となる。一方、出場32校で最年少タイ、聖地初采配となるのが浦和学院(埼玉)の森大(だい)監督(31)。父である士(おさむ)前監督から引き継いだチームで勝利を目指す。

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野球は年齢で線引きするものではない。大垣日大の阪口監督は背中で、そう語っている。グラウンドに立ち続け、選手の動きを腕組みして見る。指揮官56年目、甲子園出場33回目、甲子園通算38勝は歴代8位、センバツV1回。77歳10カ月で大会を迎えるが眼光は鋭い。

「これまでの32回、全部が本当に野球人にとっては素晴らしい場所。甲子園が私の人生と言ってもいい」

初出場は東邦(愛知)で監督だった1969年(昭44)だ。「55年もやってるからね。甲子園のレベルははっきり分かっている。自分のところの戦力もどの辺か、だいたい分かる。しかし、短期決戦だから。選手を踊らせて、自信を持たせてやれば、ある程度のところまでいけると思う」。昨秋の東海大会は静岡、享栄(愛知)を連破したが、日大三島(静岡)に完敗。4強ながら力量を評価されて“逆転選出”された。

かつては猛練習で鬼と恐れられたが、今は言葉で鼓舞する。「生きた言葉を使えば子どもたちが生きて、たくましく成長する」。投手は手厚く、孫の高橋慎内野手(1年)も戦力だ。勝てば高齢勝利が話題になりそう。82年センバツで明徳(現明徳義塾)の松田昇監督が挙げた76歳白星を上回る。「一段と闘志が湧いたね」。老練な采配にも注目が集まる。【酒井俊作】