【センバツ】東洋大姫路・岡部虎尉主将「日本一の監督にしたい」今大会で勇退の藤田監督花道飾る

取材に応じる東洋大姫路の岡部虎尉主将(撮影・益子浩一)

<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇4日

東洋大姫路の岡部虎尉(とらい)主将(2年)が、秘めた思いを明かした。

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今大会限りで藤田明彦監督(65)の勇退が決まっており、同主将は「日本一の監督にしたいと思っています。一番長い春を過ごしたい」とキッパリ。「(日本一と)言うのは初めてですね」と照れ笑いを浮かべながら「甲子園で長く野球がしたいですし、自然とそういう雰囲気になっています」と明かした。

第3日の第3試合で高知との対戦が決まった。リモートで行われた抽選会では、対戦校の印象を聞かれることを事前に伝えられていたという。すると、岡部主将は全出場校の戦力分析をチェック。メモ用紙に細かく記し、“予習”をして臨んでいた。

「どこと当たっても相手校の特徴を言えるように調べていました。(高知は)伝統ある学校で打線が強い。自分たちらしく、粘り強く守り抜きたいです」

対戦相手が決まると「5年ほど前からメインノックはしていない」という藤田監督が、珍しくグラウンドに出てノックを打った。“最後の春”にかける強い思いの表れでもあった。その姿に部員の心は1つになった。岡部主将は言う。

「監督への思いは強いです。監督さんのノックは食らいつくのに必死になる。指揮を執られるのも最後なんだなあと、そう感じます。甲子園は小さい頃からの目標。モチベーションは上がっています」

去りゆく将と歩む日は、残り少なくなった。この日も藤田監督は、いつものように同じ言葉を繰り返した。

「一生懸命に走れ。希望を失うな。最後の春だからこそ、ワシはうるさいくらい言い続ける」

その教えが、実を結ぶ大会になる。