【センバツ】クラークダブルエース山中麟翔&辻田旭輝の左右腕リレーで初の聖地勝利引き寄せる

九州国際大付との初戦に向けて意気込むクラークの(左から)山中、辻田両投手(同高提供)

シフトチェンジでリベンジを果たす。第94回選抜高校野球大会(甲子園)に初出場するクラークが18日、開幕日の第3試合で九州国際大付(福岡)と対戦する。明治神宮大会初戦で敗れた相手との再戦。神宮では途中登板だった左の山中麟翔(りんと)投手(3年)の先発が濃厚で、神宮では先発を務めた最速148キロの右腕、辻田旭輝(3年)との左右腕リレーで、同高初の聖地勝利を引き寄せる。

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技巧派の山中と速球派の辻田のダブルエースで勝利への流れをつくる。出場32校の主力投手(30回以上登板)のうち、山中は被安打率5・25(36回33本)で3位、辻田は奪三振率12・82(33回47個)で1位。山中は「気持ちが高まっている。必ず1勝したい」。辻田は「神宮では球が上ずって四球や長打につながった。しっかり腕を振りリベンジしたい」と意気込んだ。

6日の前橋育英戦から、互いに練習試合8試合に登板。山中、辻田と継投した試合は6勝2敗と結果も上々だ。山中は「(捕手の)麻原とストライクゾーンを幅広く使おうと話してやってきた。登板を重ねて終盤で変化球が浮くことが少なくなってきた」。辻田も「最初の1、2試合は真っすぐが高めに行っていたが、腰の回転をうまく使えるようにしたことで球が低めに行くようになった」と手応えを感じている。

2人とも失敗を乗り越え力を付けてきた。山中は「2学年上の代は夏の独自大会で優勝しても甲子園がなかった。昨夏は南大会1回戦負け。その悔しさを甲子園のマウンドにぶつける」。昨夏北大会1回戦の滝川西戦では、9回の連係プレーで自身の送球ミスも絡み、3点を奪われ突き放された。どん底からはい上がってきた強さを聖地で示す。

辻田は昨秋の明治神宮大会で先発し4回1/3 6安打4失点降板。3四球と制球が乱れ、敗れた。「雰囲気をつかめず、冷静に投げられなかった」。その反省から、冬場は甲子園での奪三振動画を見てイメトレを敢行。主に星稜・奥川恭伸(現ヤクルト)、中京大中京・畔柳亨丞(現日本ハム)の動きを見て「奥川投手は体の使い方がうまい。畔柳投手は、腕の振りに思い切りがあって手本にしている」。聖地の雰囲気を感じながら技術を取り込んできた。

佐々木啓司監督(66)は「山中はうまくコースを突いて、タイミングも良くなってきた。辻田は制球の正確さが増し、変化球もきれてきた」。冬を越え一皮むけた好投手2人を擁し、旋風を起こす。【永野高輔】