【センバツ】クラーク・藤野侑真、外野で先発濃厚「とにかく後ろにそらさない」堅実プレー徹する

九州国際大付との初戦に向けて意気込むクラークの(左から)藤野内野手と新岡歩内野手(同高提供)

ファインプレーはいらない。第94回選抜高校野球大会(甲子園)の大会第1日は天候不良のため中止となり、第3試合に登場予定だったクラークは甲子園室内練習場で約1時間半、調整した。初戦の九州国際大付(福岡)戦は19日の第3試合に順延。打撃が好調で、本来内野手だが外野での先発出場が濃厚な藤野侑真(3年)は「順延で1日、気持ちの準備ができる。前向きにとらえ、試合に備えたい」と切り替えた。

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センバツ初日順延は92年以来30年ぶり。同大会には佐々木啓司監督(66)が指揮する駒大岩見沢が出場しており、初戦で育英(兵庫)に0-8と完敗した。ラッキーゾーン撤廃後初の大会で、初回に右翼手が打球を後逸しワイド甲子園初のランニング本塁打を与えている。本職ではない外野で出場する可能性がある藤野は、危険回避のため甲子園室内で調整後、その広さをチェック。「右左中間の深さを目に焼き付けた。浜風もある。とにかく後ろにそらさないことだけを考えたい」と、無理せず堅実プレーに徹することを誓った。

実直な性格で、寮では重要な施錠係を務めるが、ホテルなどに泊まる遠征中は任を解かれる。その分、野球に集中できており12日の綾羽(滋賀)との練習試合は、3番左翼で出場し2安打1打点と好調だ。昨秋の明治神宮大会は4番二塁でフル出場も無安打。3打席で飛球に打ち取られており「低く強い打球を意識したい」。反省を、聖地1勝につなげる。【永野高輔】

○…最大震度6強を観測した16日の東北地方の地震で、宮城に実家がある4選手(ベンチ外2選手含む)の家族は全員、無事だったことが確認された。大崎市出身の金原颯外野手(3年)は「断水があったらしいが連絡が取れて安心した」と話した。本来は本州在住の兄2人も甲子園に駆けつける予定だったが、順延で来られず、19日は両親と弟2人が応援に来る。「支えてくれた家族に恩返しがしたい。特に野球の基礎を教えてくれた父に、成長した姿を見せられたら」と気持ちを高ぶらせた。