【センバツ】近江・山田陽翔 死球で悶絶も11回完投 多賀監督は涙「投げさせていいのかなと」

浦和学院対近江 5回裏近江2死一、二塁、左足に死球を受ける山田(撮影・野上伸悟)

<センバツ高校野球:近江5-2浦和学院>◇30日◇準決勝

近江(滋賀)のエース山田陽翔投手(3年)が左足首付近に死球を受け、もん絶するシーンがあった。それでも11回を投げ抜いた。多賀章仁監督(62)は「本当に何回も山田には完投させられてすごい男やなというのは今までにも何度も見てきたが、今日ほどデッドボールを受けてから彼の気迫のピッチングはずっとベンチで涙が止まらなくて。このまま投げさせていいのかなと。僕が決断しないといけないという気持ちと、でも山田が気迫の投球をしてくれていた。すごいです。感動しました、本当に」と涙ながらに話した。

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1-2の5回2死一、二塁。1ストライクから、浦和学院(埼玉)、芳野大輝投手(3年)の130キロ直球が患部に直撃した。山田は苦悶(くもん)の表情で倒れこむ。臨時代走に1番津田が送られ、山田は腕を抱えられてベンチへ下がった。その後は2死満塁となり、5番岡崎は中飛に倒れて無得点に終わった。

しかし山田は6回もマウンドへ。キャッチボールをこなし、通常通りに続投した。2死一、二塁のピンチを招くも無得点。同回終了後、ベンチに帰る際には足を引きずっていた。7回のマウンドも、明らかに左足を気にするしぐさで向かった。

エースの力投に、仲間が応えた。7回先頭で1番津田が左中間への二塁打。1死三塁となり、3番中瀬が4球目に同点スクイズを決めた。この時点で試合は振り出しに。山田はベンチで叫びながら喜んでいた。

山田は最速148キロでプロ注目の右腕。試合前までは3試合連続完投でチームの躍進を支え、379球の熱投ぶりを見せていた。