<春季高校野球岩手県大会盛岡地区予選:盛岡三34-2盛岡北>◇29日◇1回戦◇岩手県営野球場ほか
昨秋県8強の盛岡三が、盛岡北を34-2の5回コールドで下し、県大会出場に王手をかけた。急成長でレギュラーをつかんだ菅原英之外野手(3年)が、初回に先制の3点適時三塁打を放ち、相手のミスに乗じて自ら生還。16四球、15盗塁を絡め、2回に10点、3回に9点、4回に3点、5回に8点を加えて大勝した。
5番起用に応えた。1回1死満塁。菅原が1ボールからフルスイングした打球は、ぐんぐん伸びて中越えへ。「満塁の場面で『とにかく遠くへ飛ばす』という意識で、最低でも犠牲フライを打てればと思っていた」。走者一掃の3点適時三塁打とすると、中堅から遊撃への中継プレーが乱れる間に本塁を陥れた。「ホームにかえった後にみんなが笑顔で迎えてくれたのはうれしかった」。昨秋の県大会はベンチ入りしながら出場がなかっただけに、今大会は好スタートを切った。
岩手県久慈市出身の菅原は、国立大志望で下宿生として進学校の盛岡三に通っている。もともとは俊足が武器の1番打者タイプで、長打とは無縁だった。今冬はウエートトレーニングに注力。自主練習では200メートル走5本、50メートル走5本とランメニューで下半身を鍛え、40分に及ぶ素振りなど地道に努力してきた成果が実り、長打を打てる選手へと生まれ変わった。
5月3日の2回戦は県大会出場をかけて盛岡一と対戦する。「最近は長打を買われて5番で使っていただいているので、一高戦は長打を打ちたい」と初戦同様にチームの得点源になる覚悟だ。「私立に勝って甲子園に出ることが一番の目標。春は県大会出場を最低条件に東北大会を目指したい」。次戦以降もバットで貢献していく。【山田愛斗】