<高校野球春季静岡大会:掛川東6-5加藤学園>◇3日◇2回戦◇静岡市・草薙球場
掛川東が継続試合の末に加藤学園を6-5で下し、5年ぶりに夏の県大会シード権を獲得した。
世古雄馬監督(39)は「選手の粘りは大したもの。勝ちきれた事も自信になる」。1日の試合は常に先行される展開を3度追いつき、5-5の延長10回終了時に降雨中断。2日間にわたる熱戦を制したナインをたたえた。
再開直後に決着をつけた。延長11回裏1死三塁、エース宇田篤史(3年)が外角低めの変化球を捉えた。三遊間に飛んだ打球を相手三塁手がはじく間に、三塁走者の平尾優成外野手(3年)が一気に生還した。
次々と選手がベンチを飛び出す。歓喜の輪に飛び込んだ宇田は「良かった」と短い言葉に実感を込めた。投げても1日に163球。この日も打者1人の予定だったが、続投を志願。同表を3者凡退に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
チームは、日頃から1死三塁を想定した練習を実施。三塁走者の本塁到達タイムを打者のインパクトから「3・2秒以内」に設定し、走塁を磨いた。平尾は「良いスタートが切れた」。冬場に重ねた鍛錬が、勝負どころで実を結んだ。
加藤学園には昨夏2回戦で4-9。現チームも同秋の練習試合で1-12と大敗した。指揮官が「気合が入っていて隙がなく、一丸。目標だった」と明かした相手に競り勝ち8強入り。5日の準々決勝では、浜松工と対する。宇田は「勝てば掛川東にとって初めての4強。『初』を取りにいきたい」と言った。次は、新たな歴史を刻みにいく。