<夏に煌めく>
良きライバルとして、甲子園を目指している双子がいる。島田商の坂田大(まさる)捕手(3年)と、駿河総合の坂田晃(ひかる)外野手(3年)の兄弟だ。島田市立初倉中までチームメートだった2人が、別々の高校で腕を磨いてきた。共通の目標は、県制覇を懸けた決勝の舞台で戦うこと。ともに「絶対に負けたくない」と闘志を燃やしている。【神谷亮磨】
<兄の大 鋭い打球が増えた>
兄の大は、島田商の正捕手としてチームを支えている。守備では豊富な投手陣をリード。扇の要は「1人1人の性格を考えて、声をかけるようにしている」。普段からの密なコミュニケーションは、試合の組み立てに役立っている。打撃でも主軸を任されてきた。昨秋は4番、今春は5番。「チャンスでしっかりと仕留められるバッターになりたい」と意気込んだ。
弟の晃よりも体重は10キロ以上重く、プレースタイルも違う。「僕は器用な方ではない。力強いプレーをやっていきたい」。今冬は、スイングスピードを上げることに重きを置いてきた。最近1カ月間の練習試合でも、鋭い打球が増えたという。チームの目標は、一戦必勝で優勝を目指すこと。大は「自分たちのつなぐ野球をして、勝ち進んでいきたい」と強調した。82年ぶりの夏の甲子園出場を目指す古豪をけん引する。
<弟の晃 昨夏兄のチームに敗戦>
弟の晃は経験豊富だ。駿河総合では1年時の夏からメンバー入り。昨年からレギュラーに定着している。昨夏は、兄がいる島田商と2回戦で対戦し、0-4で敗戦。控えメンバーだった大との「兄弟対決」は実現しなかったが、「あの試合の悔しさは忘れていない」とリベンジに燃えている。
170センチ、64キロと小柄だが、小技を使える技巧派だ。50メートル6秒1の俊足を生かしたセーフティーバントなどで、相手投手を揺さぶる。打順は9番。「1発はないけれど、自分でできる仕事はある。泥くさく塁に出たい」と力を込める。
初倉中3年の時は、地元で兄と同じ島田商への進学も選択肢にあったという。ただ、駿河総合の練習を見学した際に決意。「雰囲気が良く、ここで勝負したいと思った」。自身3度目となる夏に向けて、「悔いのないプレーをしたい」と意気込んだ。
◆坂田大(さかた・まさる)・晃(ひかる)2004年(平16)9月15日、島田市生まれ。ともに小1から初倉ファイターズで野球を始め、中学時代は小笠浜岡シニアでプレー。兄の大は176センチ、77キロ。右投げ右打ち。弟の晃は170センチ、64キロ。右投げ左打ち。家族は両親、兄。