センバツ8強九州国際大付・佐倉侠史朗、ライバルたちのいいところ取り新フォームで4打点/福岡

九州国際大付対大和青藍 1回1死満塁で左翼越えに3点適時二塁打を放つ九州国際大付・佐倉(撮影・只松憲)

<高校野球福岡大会:九州国際大付10-0大和青藍>◇3日◇2回戦◇北九州市民球場

今春センバツ8強の九州国際大付(福岡)は、大和青藍を5回コールドで下した。

センバツ8強の九州国際大付の2年生スラッガー、佐倉侠史朗内野手が「いいところ取りフォーム」で2二塁打、4打点と暴れ、初戦突破に導いた。1回に押し出し四球で先制しなお1死満塁。184センチ、106キロのボディーから強振し、左越え二塁打で走者を一掃した。4回1死一、二塁では右翼線へ適時二塁打。「チームに流れを持ってこられる走者一掃のバッティングができたことが、この試合で一番自分を評価できるところ」と胸を張った。

センバツでは好投手を打てず、極端に重心を落とす構えからオーソドックスな構えに変更。広陵の真鍋慧(けいた)の「構えた時の角度、足の使い方」、花巻東の佐々木麟太郎からは「体重のため方」をまねた。2年生ライバルの長所を加えた新打法で進化。高校通算18発で迎えた夏を好発進し「甲子園の時よりは打球が上がりました。強い打球が出始めたので良かった」と手応え十分だった。

昨秋から今春まで4番に座り、この日は公式戦初の6番。西武などで活躍した元プロの楠城徹監督(71)は「過去のチームでも、6番がポイントゲッターということが案外あった。どうやったらつながり、得点ができるか。1、2試合戦ってみて確かめる」といい、「6番佐倉」の新オプションも好循環をもたらした。【菊川光一】