<夏に煌めく>
第2シード静岡高は、高林陽(はる)捕手(3年)が投手陣の力を引き出す。現チームは昨秋から鈴木脩矢、吉田優飛、法月彰弘(いずれも3年)が背番号「1」を背負ってきた。絶対的エースの高須大雅(明大1年)を擁した昨年と違い、3人の出来が鍵。高林は「それぞれの良さを最大限出させたい」と語る。
大事にしている言葉がある。故野村克也氏(享年84)が残した「功は人に譲れ」。リードを勉強する中で出会った名捕手の“金言”に目がとまった。自身の考えが中心だった配球は「調子が良い球も変わる。積極的に会話をして、投手が投げやすい球を中心にどう抑えるか」に変わった。
先月25日に行った横浜との練習試合では、法月→鈴木脩→吉田優の継投で1失点。甲子園で春夏通算5回の優勝を誇る強豪を相手に10-1の勝利を飾った。「初回の失点に課題も残ったけど、自信になった」。3連覇(20年の独自大会を除く)を目指す最後の夏を前に、確かな手応えも得た。
「捕手・高林」だけではない。打順は3番。攻撃でも軸となる扇の要は「最低限、得点圏に走者を置いて4番の吉田(優)につなぎたい」と力を込めた。磐田東-浜名の勝者と対する17日の初戦(2回戦)から、攻守でチームを支えていく。【前田和哉】
▼高林陽(たかばやし・はる)2004年(平16)4月12日、浜松市生まれ。小1~6年まで三方原南子ども会ソフトボール所属。三方原中1年から野球を始め、軟式野球部でプレー。右投げ右打ち。家族は両親、兄。175センチ、83キロ。血液型O。
◆静岡高 エース法月は、187センチの長身から投げ下ろす角度のある球と制球力が持ち味。キレで勝負の鈴木脩、140キロ台後半の直球を誇る吉田優も控える。昨夏の甲子園を経験した山本、山岸が内野からチームをまとめる。打線は「低く強く」を合言葉に得点を狙う。春季県大会以降、チームは1球への追求心を大事に練習。山岸主将は「甲子園で勝つことを目指して、1戦必勝で戦っていきたい」と意気込んでいる。