プロ注目の盛岡中央・斎藤響介が自己最速150キロ 初戦3回8Kの完全投球/岩手

盛岡中央対江南義塾盛岡 3回表江南義塾盛岡2死、150キロ直球で三振を奪い笑顔でベンチに引き揚げる盛岡中央・斎藤(撮影・山田愛斗)

<高校野球岩手大会:盛岡中央15-0江南義塾盛岡>◇12日◇1回戦◇花巻球場

盛岡中央のプロ注目右腕、斎藤響介投手(3年)が今大会初戦で自己最速を1キロ更新する150キロをマークし、3回完全投球でマウンドを降りた。初回から149キロを記録するなどわずか10球で3者連続三振スタート。2回も2三振を奪った。3回も先頭から2者連続で空を切らせ、そして3人目。カウント2-2と追い込み5球目、渾身(こんしん)の直球で自身初の150キロをたたき出した。3回無安打無四球8奪三振でチームを勢いづけた。

優勝を目指した今春の県大会はまさかの初戦敗退。斎藤は9安打6四球と精彩を欠いて8回9失点(自責4)と崩れた。盛岡地区予選3試合は計17回1/3を無失点も、県大会で力を発揮できず、「自分のせいで負けたという気持ちが強い」と試合後に涙を流していた。あの日の敗戦から約2カ月。春の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような完全投球を披露した。

試合は5回コールドで、盛岡中央が勝利した。

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