<高校野球大阪大会:金光大阪3-0大阪学院大>◇23日◇4回戦◇くら寿司スタジアム堺
金光大阪はエース右腕、古川温生(はるき、3年)が大院大高を5安打完封し、5回戦へコマを進めた。
3-0の9回。球場はこの日一番の盛り上がりを見せた。8回まで無四球のエースが先頭打者から2者連続の四球。そこから連続三振で2死としながら、内野安打で満塁のピンチを迎えた。ただ、最終回に追い込まれる場面を何度も経験してきた古川には、支えがあった。「吉見さんの『9回は最終回じゃなくて9分の1』という言葉を思い出して落ち着けた」。OBで特別コーチを務める元中日の吉見一起氏(37)の助言を思い返し、最後の打者を右飛に打ち取った。終わってみれば13奪三振だった。
金光大阪は今春のセンバツに春夏通じて4度目の甲子園出場。古川は初戦で4安打完封し、チームに聖地初勝利を呼び、2回戦は延長13回を3失点完投。8強の原動力になった。しかし、春の大阪府大会は5回戦で大商大堺にコールド負け。その後は何を投げても打たれる日々だったが、そんな自分を受け入れ、目の前の打者に集中することでメンタルを鍛え上げてきた。9回、132球を投げ切ったエースは「完封を目標にしてました」とすがすがしい様子だった。
横井一裕監督(47)も「心の面が充実してきてあの子らしくなってきた。(チームに関わってきた)26年の中で一番チームを勝たせてくれるピッチャーだ」と太鼓判を押した。
次戦の相手は履正社。19年全国覇者との厳しい戦いが予想されるが、古川は「受けに回らず向かっていく」と強気に誓った。【竹本穂乃加】