4校集団感染で甲子園日程変更 九州学院、有田工、帝京五、浜田は第8日に初戦 抽選は会長が代理

【イラスト】夏の甲子園組み合わせ日程変更

日本高野連は2日、第104回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)に出場する九州学院(熊本)有田工(佐賀)帝京五(愛媛)浜田(島根)の4校が新型コロナウイルス集団感染と判断されたと発表した。開会式には参加しない。

これに伴い、試合の日程、順番を一部変更された。

 

(1)回復までの期間を考え、当該の4校を当初の予定で49代表で最も遅い登場となる第7日(2回戦)のブロックに割り振る。

 

(2)さらに初戦までの期間に余裕を持ってもらうため、当初の第7日と第8日を入れ替える。すでに勝ち上がってきたチームの登場する2回戦3試合を第7日に行い、当該4校の出場する2回戦3試合を第8日に行う変則日程となる。

 

なお当該4校は3日の組み合わせ抽選で抽選会場には来ず、チームからの委任で日本高野連の宝馨会長(65)が代理でくじを引く。

 

大会の新型コロナ感染対策ガイドラインには、感染があった場合、「個別の事案と判断した場合、当該選手を入れ替えるなどの対応をする」「集団感染と判断した場合、感染陽性時期を確認し、試合日程の変更で対応できる場合は、当該試合の日程を変更することもある」とあり、今回の措置はこれらに則したもの。

日本高野連は書面で「集団感染と判断されて日程変更の対応を取るのは、今後の大会日程を考えれば、抽選までとせざるを得ません」とし、専門家を含めた緊急対策本部で議論し、感染者のメンバー入れ替えや、組み合わせ日程、抽選で工夫して、49代表全てが辞退することなく出場できるようにしたと続けた。

ウィズコロナの時代に応じたしなやかな対応、大会運用となり、日本高野連は「4校が2回戦からの登場になることで、不公平感を指摘する声もあるかもしれませんが、いつ自分たちが感染してもおかしくない、という状況のもとですから、お互いさまの精神、互譲の精神で出場校をはじめ皆さま方のご理解ご協力をいただければ幸いです」と理解を求めた。